道の駅 みのりの郷 東金の敷地内には、圃場の販売用を含めて200本近くのオリーブの樹が植えられています。このうち40本のオリーブは東金市にゆかりのあるオリーブの森 小豆島ヘルシーランドさんから2014年3月に寄贈され、植樹されたものです。
現在のオリーブの様子はこちらです!
いつの間にか花の時期が終わっていました。
新枝がグン!と伸びて、幹の下の方からも新枝が元気に出ています。
通常、道の駅 みのりの郷 東金で行っているオリーブの剪定は2月ごろ、根っこが休眠中の時なのですが、
この成長期に下の方からぐんぐん新枝が伸びているのはそのまま育てていいのかな?
- オリーブの木の上のほうがしっかり育っているなら、下の方で新枝に栄養が取られないようにカットしたほうがよい。
- オリーブの木の上のほうが病害虫で弱っていたり、近いうちに上部を伐採する予定があるのであれば、下の新枝を主幹として育てていく考え方もある。
ということです。
こちらは国道126号線沿いに植えてあるオリーブの木です。
2019年秋の「令和元年房総半島台風」の時に風でなぎ倒されてしまい、主根も折れてしまいました。
「もうだめだ…」とあきらめつつも、ほとんどの枝を伐採して丸坊主にするような、かなりの強剪定をして見守っていたところ、やっと元気のよい枝を出してくれるようになり、少しだけ花をつけています。
まだまだ養生が必要なので、一切刈込をせずに暖かく見守っているところです。
ちなみに満開だったのは5月14日前後で、その時の花の様子はこちらです。
可憐なオリーブの花の様子がお伝えできますでしょうか…?
さて、この時期オリーブアナアキゾウムシと向き合っていかなければなりません…
下の画像は2021年5月中旬の、東金市内のとある民家の庭にあるオリーブの木(7年樹)の様子です。
木の股のところにオリーブアナアキゾウムシを発見!
幹に穴が開いているところから木くずが出ており、ハサミの先で掘り起こしていくとゆりかごに入ったような白い幼虫が!
木の皮はホロホロになっており、生きている幹は白に近い黄緑色、食われてしまい死んでいるところは茶色くなっておりますので、
幹の状態を見ながらハサミを入れていきました。
これは幼虫が食い荒らした通り道ですね…!
中をきれいにして、ほかに幼虫がいないかを確認できたところで秘密兵器「カルスメイト」の登場です!
傷口から菌の侵入を防ぎ、保護する役割のカルスメイトを塗りたくりました!
素手の人差し指で塗ったところ、ヒリヒリとしてしまいましたので、
使用する際は小さなスプーンのようなものを使用するか、ビニール手袋などで指先を保護してから使用されたほうが良いと思います。
それからのオリーブの木の予後は順調、の様子です。(いまのところ)
こちらは道の駅 みのりの郷 東金 緑花木市場で販売している商品で、
(左)オルトラン粒剤 200g 900円(税込)
木の根元に蒔いて殺虫するお薬です。
(中)カルスメイト 150g 900円(税込)
木くずを取り除いてから、樹木の切り口の保護として塗ります。
(右)園芸用キンチョールE 420ml 1,900円(税込)
木の中にカミキリムシの幼虫などがいるときに、穴から吹き付けて退治します。
どうぞご利用くださいませ。
梅雨の時期から活発に動き出すオリーブアナアキゾウムシがいる!予感がしたら、ぜひお庭のオリーブの木の周りに
- ホロホロと木くずが落ちていないか
- 怪しげな穴は開いていないか
を根元から30cmぐらいのところまでじっくりと観察をしてみてくださいね。